「ダイビングはしてみたいけど、水の中って不安」
「楽しそうだけど、潜れなかったらどうしよう?」
初めてのダイビングをする方から聞く声。
「どうやったらもっとバランスが取れるようになるの?」
「浮いたり沈んだりして難しかった!」
「全然周りをみる余裕がなかった?悔しい!」
初めての体験ダイビングの後に聞く声。
こんにちは!海講座スタッフのりょうです!
ライセンスを持っていなくてもダイビングしたい方向けに考えられた、体験ダイビング。
初めてのときは不安もいっぱい。
それでも一度挑戦すると、2回、3回と何度もやってきてくれる方、ライセンスを取得する方まで様々。
今回はそんな”全くの体験ダイビング初心者”、”次はもっと楽しく上手に体験ダイビングしたい方” 向け!
”体験ダイビングが10倍楽しくなるコツ”をお届けします。
これからお話することは、実際の体験ダイビングのブリーフィング(ダイビング前に説明すること)で聞くことばかり。
それでも人間すぐ忘れちゃうもの。
初めての方は体験ダイビング前の予習に、そうでない方はさらに楽しむため&リフレッシュに、ぜひ読んでみてください。
10倍楽しくなりますよ!!
レギュレーターの使い方
本当の名前はレギュレーター。
でも難しいカタカナ用語が多いダイビングでは、レギュレーターのことをあえて”呼吸器”と言ったりもします。
くわえる時はマウスピースが上に来るように。
口を”あ”、”い”、”う”と順番に動かすことでマウスピースをくわえることができます。
ゆっくり深呼吸してみましょう。
「スーハースーハー」しっかり呼吸できましたか?
あら簡単!これで水の中でもバッチリ呼吸ができます。
ここでたまにあるのが「息がしづらい。。。」というもの。
なぜかというと、マスクで鼻がふさがって、口呼吸だけになってしまうため。 「慣れますから」と言いたいところですが、そうもいかないのが初めてのダイビング。
まずはゆっくり深呼吸。
それでも呼吸がしづらいと感じたら、息を”吐く”ことを意識してください。
フーっと息を吐くと自然と吸いたくなるもの。
吐くことを意識するだけで呼吸もゆっくりになり息苦しさも無くなります。
【絶対に守ってほしいたった1つのルール】
それはダイビング中は呼吸を絶対に止めないこと。
人間の肺は風船のようになっていますので、水の中で呼吸を止めたまま急に浮上するようなことがあると、肺が膨張してケガをしてしまうおそれがあります。
必ず守ってね。深呼吸スーハー。
【レギュレーターリカバリーとクリア】
人生何があるかわかりません。
笑った拍子に口からレギュレーターが外れてしまうことがあるやもしれません。
そんな時も自分で対処できる簡単な方法。
実際に真似してやってみましょう。
1:右手を自分の正面に伸ばす。
2:右肩を少しだけ下げてあげる。
3:伸ばした右手をお尻まで持ってくる(そうするとタンクがあります)
4:タンクを触ったら、そのままぐるっと前まで手を持ってくる。(アイーン!のイメージ)
そうするとあら不思議!
レギュレーターのホースが見つかったではありませんか!
これはレギュレーターのホースが必ず右側にあることを利用して考えられたもの。
ライセンスを取得する際はこんなことも練習するんですよ^^
さて、レギュレーターを見つけて咥え直したものの、水が入っている場合があります。
だって口から外れてしまったんだから。
そんな場合でも水を出す方法があります。
2パターンあるので状況別に。
まずは必ずレギュレーターをくわえなおすところまでは一緒です。(水が入ってジュルジュルする感覚があるかも)
1:まだ息が残っている場合
まだ息が残っていたら そのまま息をフッ!と吐き出す。
そうすることで吐いた息と水を押し出してくれます。 そのまま呼吸を再開できます。スーハー。
2:もう息が残ってないんですけど!
そんな場合も大丈夫。
レギュレーターの空気が出てくる穴を舌でふさぎます。
あとはパージボタン(ボタンになっているんですね)を押すだけ。
これで空気が水を押し出してくれます。呼吸再開。スーハー。
これでレギュレーターの使い方はバッチリ!!
マスクの使い方
マスクをつけるときには幾つか注意点があります。
なぜかというと、水が入ってくることがあるから。
これも体験ダイビング中にパニックになる方のよくある原因の1つです。
対処法を知っていれば大丈夫。
・曇り止めを忘れずにつける
せっかくのダイビング曇ってしまっては台無しです。
マスクをつけた後に鼻息を出してみるとよし。曇らなければオッケー
・前髪が入らないこと
水が入ってきやすい原因になります。
友達と一緒ならお互いにチェックしてみてね。
・ストラップは耳より上がオススメ
耳より下にずれると水が入ってきやすくなります。
*女性の方で髪を結んでいる方は結びめの上にストラップが来るか、二股に分かれているストラップの場合結びめを挟む形が理想。
・ストラップはねじれてないこと
ねじれているせいで余計な部分が引っ張られて水が入ってくることがあります。
・ストラップの締め方はほどほどに
あまりきつすぎると後でパンダみたいになります。
水中では水圧がかかるのでピタッとなる感覚が自分でもわかるとおもいます。
それでも水が入ってきたら?
気をつけていたはずなのに水が入ってきた。そんなこともあるかもしれません。
水の出し方”マスククリア”の方法を試してみてください。
1:口から息を吸います。
2:今度は吸った息を鼻から出します。
鼻から息を吐くときにコツがあります。
コツその1:マスクの上の方を少し顔に押し当ててあげる。
コツその2:上を向きながら鼻から息を吐く。
空気は上に向かって出て行くので、水と一緒に空気を押し出しやすくなります。
*何度やっても水が出せない方は上記のどれかが原因、もしくは根本マスクの大きさがあっていない可能性があります。
インストラクターに聞いてみてね。
フィンの使い方(ストラップタイプの場合)
左右どちらでも構いません。
表裏だけあるので気をつけましょう。
後ろのストラップを伸ばしたら、足をしっかりと奥まで入れましょう。
左右にあるストラップを引っ張ってバランス良く締めます。
*あまりきつすぎると足が疲れます。足をパタパタしてみてずれない程度で大丈夫。
外す時はツメを押すだけ。片方だけ外すようにしましょう。
*体験ダイビングの時はインストラクターが大体外してくれます。ツメは片方だけ外すこと。両方外すとストラップごとなくすおそれがあります。
ウエイトベルトのつけ方
おそらく重りが2個か3個ほどついたベルトを渡されるでしょう。
何もついてない方を右手で持ち、ぐるっとベルトを回してあげます。
重くてベルトが回しづらい方はまたいでも構いません。
上半身を折り曲げるとバランスが取りやすいです。
ベルトのバックルを閉めましょう。
後ろに重いタンクを背負うので、重りの位置は前面にバランス良く配置すると全然違いますよ!
エントリーの仕方
ジャイアントストライドエントリー
必ずBCDジャケットに空気を入れます。
右手でマスクとレギュレーター、左手でホース類をしっかりと押さえて、大きく前に一歩踏み出す。
ジャンプしなくても大丈夫。しっかりと浮いてくるまで手を離さないようにしましょう。
バックロールエントリー
ボートのふちに座ったら、BCDに空気を入れます。
右手でマスクとレギュレーターを覆うように抑える。
左手で後ろのストラップを抑える。
後ろの方に少しずつお尻をジリジリとずらして空を見上げます。
自然とタンクの重みでエントリー。 浮き上がってくるまでは手を離さないようにしましょう。
耳抜きの仕方
ダイビング中は水圧がかかってきます。
潜る際には水圧を和らげるため”耳抜き”が必要になってきます。
*飛行機に乗るときのあれと一緒です
【3つの耳抜きの方法】
- 鼻をつまんで口を閉じる。耳に空気を送り込む。(鼻をかむ感じに近い)
- 唾を大きくごくんと飲み込む
- 顎をん~~~と左右に動かす
スタンダードなのは1の方法。ぼくも1番の方法で耳抜きします。
体験ダイビング最初の難関がこの耳抜き。
耳抜きがうまくできない場合もあります。
【耳抜きがうまくできない時の理由と解決方法、注意点】
・風邪をひいた状態でダイビングをしない。薬を飲んでいたりすると耳抜きが出来ません。
・片方だけ耳抜きができない場合は”抜けない方”を水面に向けて耳抜きしてみるとうまくいきます。
・耳抜きができないからといって、その場で何回も挑戦しない。
*炎症を起こす原因にもなります。少しだけ浮上して慣れるのを待ちましょう。
・耳抜きをするタイミングは”潜る時だけ”大体1メートルごと。
*耳抜きをするタイミング(違和感を感じるはず)は、ロープを掴んだ状態から大体1回2回3回と交互に手を移動させたくらい。(その日の体調など個人差がありますので、大体の目安です。)
ダイビング中のハンドサイン
覚えておくと非常に便利。
- OKサイン。
- 問題があります。
- 方向 ・ひざ立ちになってね ・待ってください
- 泳ぎましょう
- 掴んでください
バランスを取るコツ
まずはジーーット止まってみましょう。
おそらくバランスを崩すでしょう。
そこでまずはひざ立ちになります。
その状態から前かがみになる。
ランドセルを背負っていた時を思い出しましょう。
ぎゅっとタンクを背負う。
視線は斜めまえをみるくらいがいいでしょう。
余裕があればベルトやジャケットのバックルを締めなおすとよし。
これを意識するだけでかなりバランスが取りやすくなります。
泳ぐときのコツと注意点
- 手は平泳ぎにしない(ぶつかってしまったり、他の人の邪魔をしてしまうかもしれない)
*バランスをとる程度にしましょう - ウエットスーツを着ているので、ほふく前進するようなイメージで。地面に触れても大丈夫。
- フィンは大きくゆっくりと動かす
- 浮きそうになったら意識的に息を吐いてみる
- 浮上も潜行もとにかくゆっくり!
綺麗に可愛く写真に写るコツ
「石垣島でダイビングしてきたよ♪FacebookにInstagramにUPしよっと。ゲッこれはまずいな。。」
体験ダイビング中はインストラクターが写真や動画を撮ります。
しかし水の中では陸と違い勝手が効きません。
特に女性は、せっかくだから水の中でもキレイに可愛くうつりたいのでは?
そんな方のためのコツ。
- マスクをつけるときはストラップをきつくしすぎない(つり目になりやすい)
- 泳いでる最中の写真は手を広げたりするとよし(海の中は思っているよりシンプル。ポーズを取るだけで楽しそうに写ります)
- 写真を撮られる瞬間は、合図をされたらスーっと息を吸う(泡が写り込まない)
- 髪が長い方はなるべくゴムやピンでまとめる(水の中だとキューピーちゃんになる)実際にお客様を体験ダイビングに連れていくガイドから見える「もっとこうしたら可愛く写るんですよ?実は」
というコツです。
一番は安全管理ですので、安全第一で挑戦してみてくださいね^^
まとめ
体験ダイビングが10倍楽しくなるコツ!と題して記事を書いてみました。
いかがですか?ワクワクしてきましたか?逆に多すぎてわからなくなっちゃいましたか?笑
実際に現場では、スタッフが丁寧にわかりやすく説明するので、ご安心ください!
でもこれがバッチリできたらライセンス持ってるダイバーと変わらないくらいダイビング上手になります!!
今回紹介したのは、あくまで体験ダイビングをもっと楽しみたい方や不安を払拭したい方のためのコツ。
「え~こんなにいろいろ覚えなきゃいけないの?」と不安になるのではなく「これは面白そうだから覚えておこう!」という気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
初めてのダイビングを楽しく、次回のダイビングがもっと楽しくなるように! ダイビングは奥が深いですね。
それを簡単に楽しくお伝えするのがインストラクターの役目ですな!!
ぜひ一緒に石垣島の海で潜りましょう!!
海講座スタッフのりょうでした!